引越しそばは自分で食べるのではなく、あげるもの!

 

引越しが終わって、ダンボールが詰まれた新居の中。

とりあえず最初の食事は蕎麦にしようかなーなんて
コンビニ蕎麦を買ってくる。
割とあるあるな光景ですよね。

 

 

でも引越し蕎麦は、引っ越した本人が食べるものではなくて
ご近所に配るものなんですよ。

 

 

引越し蕎麦の発祥は江戸だと言われています。

「【そば】に引っ越してきたから、これからよろしくね」という意味をこめて
ご近所と大家さんに配る風習が現代まで残っているそうです。
…実はダジャレだったんですね!

 

ちなみにこれ以前は、お粥を振舞っていたそうです。
お粥も何かに引っ掛けているのかずっと考えましたがこれは無さそうです。

 

単純に沢山作って振舞いやすい事が理由だったのかも知れませんね。

 

※引越し粥には小豆を入れていたけれど、これが高価だったため
安価な蕎麦に変わっていったという説もあります。

 

 

江戸から平成まで脈々と残る「引越し蕎麦」の風習ですが
最近では行う人も随分減ってきているようです。

(そもそも引越しの挨拶自体をしないケースも増えていますよね)

 

 

でもせっかく何百年も残ってきた慣わしですから
例えば「新居に近所の友人を招いてみんなで蕎麦を食べる」など
現代版にアレンジした引越し蕎麦を楽しむのも良いと思います。